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時代を先取りするキャンパスマスタープランの策定とキャンパスマスタープラン2022

 キャンパスマスタープラン( CMP )は、大学がその経営理念に基づき合意形成したキャンパス空間の計画目標であり、継続的に実施される施設・環境の整備と運営の拠りどころとなる指針である。CMPは「名古屋大学学術憲章」に掲げられた基本理念のもとで実践されるアカデミックプランを支えるために計画されるものであり、これまでCMP2016まで5回にわたり策定されてきた。

 

Master Plan.

キャンパスマスタープランの継続的進化

 初めてのCMP(暫定案)となった「東山キャンパスのデザインガイド~第一次マスタープランとその考え方(1995)」では、空間の骨格や建築の特徴からデザインガイドラインを提案した。その後、全学合意を得た「キャンパスマスタープラン1997」では都市や地域との共生を掲げ、「キャンパスマスタープラン 2001」では新たに定められた大学憲章に基づく全学的協力を謳い、「キャンパスマスタープラン2005」ではファシリティマネジメント(FM)による大学経営への貢献というように、キャンパスマスタープランでは毎回時機に応じた主眼を定め、不変的に継承すべきものに薔積を重ねて進化を続けている。継承すべき最も重要なものは、東山キャンパスであれば、豊田講堂から西方への都心部へと広がるキャンパス軸となるグリーンベルトであり、豊田講堂の背後に広がる名古屋の広域の東部緑地の一角を担う保存緑地という都市スケールをもつ空間の骨格である。

 また、CMPの方針を具現化するためには、計画を確実に実行するためのPDCAによるマネジメントが重要である。

CMP2016 では、アクションプランにおいて財源ごとの目標を掲げるとともに、中間及び最終時点での進捗状況を点検・評価し、今後の実行計画や改善案を確認した。これらは次期 CMP の策定に反映されるものであり、こうした点検評価のフィードバックがCMP の継続的進化につながっている。

 

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アンカー 1
キャンパスマスタープランの継続的進化
30年後の模型写真
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アンカー 2

キャンパスマスタープラン2022

 CMP2022 では、これまでのCMP長期的な目標は継続し、以下の 3 つの計画コンセプトを発展的に踏襲する。

1自由闊達な教育研究風土の基盤となるキャンパス

 学術憲章にも謳われている「自由闊達な学風」を維持し、卓越した教育研究成果を挙げ得る環境としてのキャンパスを実現する。『世界屈指の研究大学への成長』を支え得る、安全で機能的な基盤であるとともに、構成員にとってかけがえのない体験の礎となる美しく豊かなキャンパスの実現を目指す。特に、自由闊達な教育研究風土を助長し「知のコモンズ」を体感できる屋内外の交流スペースの 充実を図る。

2知のコモンズとしてグローバル& ローカルに多様な連携を支援するキャンパス

 学術憲章には基本目標として「社会的貢献」、アカデミックプランでも「 グローバル展開」が最重要課題であり、教育・研究・社会貢献や留学生の増加や国際的に通用する人材の育成を支えるキャンパス環境を構築する。また、「産学官連携を含む多様な連携」を重視し、大学間連携、地域連携、産学官の連携スキームの中で「知のコモンズ」としてキャンパスを位置づける。

3カーボンニュートラル実現を見据えたキャンパス

 本学は、「名古屋大学環境方針」を掲げ、地球環境問題に真摯に取り組んでいる。キャンパスの施設整備や運用にあたっては、カーボン ニュートラル実現を見据えたキャンパスを目指し、地域社会に模範を示し社会に貢献する。

 

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キャンパスマスタープラン2022
キャンパスマスタープラン
【東山キャンパス将来計画】
【鶴舞キャンパス将来計画】
【大幸キャンパス将来計画】
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【東山キャンパス アクションプラン】
アンカー 3

PDCAによるマスタープランの実現化

 CMPが絵に描いた餅にならないためには、計画を確実に実行するためのPDCAによるマネジメントが重要である。アクションプランにおいて財源ごとの目標を掲げるとともに、中間時点での進捗状況を点検・評価し、今後の実行計画や改善案を確認した。これらは次期CMPの策定に反映されるものであり、こうした点検評価のフィードバックがCMP の継続的進化につながっている。

 

 アクションプランで策定された計画は、現在、着実に実行に移されており、学内各部局におけるCMPの重要性の理解にもつながっている。

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PDCA
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