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豊田講堂の再生

 1960 年にトヨタ自動車工業株式会社(現トヨタ自動車株式会社)の寄附、槇文彦氏の設計により建設された豊田講堂は、グリーンベルトの東端に鎮座し、名古屋大学のシンボルとして広く親しまれてきたが、築40年を経過して老朽化が進んでいた。推進室は、再生の企画を提案し、大学執行部の意志決定を受け、再び寄附者・設計者など関係者の協力体制を整え、改修工事を実現した。

 外観はデザインの保存継承を第一として、打放しコンクリートをはつり、打設する工法により名古屋大学のシンボルとして再生された。また、舞台と客席、空調、音響の改善を行ったほか、東側に建つシンポジオンとの間を室内化し、入学式・卒業式や各種イベントにも対応したアトリウムとした。2011年には登録有形文化財に認定された。

設計:槇総合計画事務所

施工:竹中工務店

竣工:2007

規模:地上3階・地下1階・8,643㎡

豊田講堂内部.jpg
豊田講堂アトリウム.jpg
豊田講堂西側広場.jpg
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