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野依記念物質科学研究館・野依記念学術交流館

ノーベル化学賞を受賞した野依良治先生の業績を称え、その研究を継承発展し、広く発信するために整備された。施設が建て込むエリアと東部緑地の境界にあたる場所に、緩やかなカーブを描き連続する2棟の外壁とガラスの壁によって、新たなオープンスペースを生み出している。物質科学研究館は、最先端の化学系研究実験棟のモデルとして、建物に囲まれた中庭となるテクニカルシャフトを設けることで、自由になった各外壁面が日除け、ガラススクリーンなど、独特の表情をもつ。学術交流館は、研究集会などを開催するホールや会議室、上階には招へい研究者の長期滞在用宿舎を備える。深い緑地の樹木をできるだけ残すよう、谷筋に沿って楕円形に切り取られたガラス張りの室内空間は、緑に包まれた心地よい場所となっている。

設計:飯田善彦建築工房

施工:銭高・伊藤工JV,中央電気工事,日本設備工業(研究館)小原建設,岸野電気,中央設備エンジニアリング(交流館)

竣工:2003

規模:地上7階・7,117㎡(研究館),地上4階・3,485㎡(交流館)

野依記念学術交流館の鳥瞰.jpg
野依記念物質科学研究館の東側外観.jpg
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